ドクゼリによる食中毒に注意しましょう
最終更新日:2023年2月24日
平成25年3月31日、新潟市内でドクゼリをセリと誤食したことによる食中毒が発生しました。
新潟県内の川で「セリ」と認識し採取した野草をおひたしなどとして食べたところ、嘔吐、頭痛、けいれん等の症状が出て、救急搬送されました。
- 確実に食用と判断できない野草は、
「採らない」、「食べない」、「売らない」、「人にあげない」!
- 山菜と有毒植物が混生することがあるので、よく確認して採るようにしましょう。
また、調理前にも再度確認してください。
ドクゼリとは
- 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布しています。
- 小川、浅い池、沼、湿地などの水分の多いところに自生する大型の多年草で、80センチメートルから100センチメートル位になります。
- 成長すると草丈が大きくなり、根茎は辛みがなく、地下茎が太く緑色でタケノコ状の節があることが特徴です。
- 全草に猛毒のポリイン化合物(シクトキシン類)を含有しています。
間違えやすい植物
- 若い葉や花は食用のセリに酷似しています。春先の山菜採りの時期は草丈が短いため、葉はセリ、根茎はワサビと間違いやすく、注意が必要です。
- 生育地には、食用となるセリとドクゼリとが混在しているので注意が必要です。
ドクゼリ(芽生え)
ドクゼリ(花)
ドクゼリ(根茎)
セリ(全草)
セリ(花)
ドクゼリによる中毒症状
- 喫食より30分以内の短い潜伏期間の後に発症します。
- 主な症状は嘔吐、下痢、腹痛など。重症になると意識障害、痙攣、呼吸困難などを呈することもあります。
関連リンク
自然毒のリスクプロファイル:ドクゼリ(厚生労働省)(外部サイト)
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