マダニ類について
最終更新日:2014年8月4日
山や草むらに入る時は、マダニに咬まれないよう注意しましょう
マダニ類媒介感染症が新潟県において初めて確認されました
平成26年7月、県内で初めてマダニ類が媒介する感染症「日本紅斑熱」の患者発生がありました。マダニ類が媒介する感染症としては、ほかに、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」があり、いずれも治療が遅れると重症化する恐れがあります。
マダニ類について
マダニは、食品等に発生するコナダニや衣類、寝具に発生するヒョウダニなど、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3から8ミリメートル)のダニで、日本全国に分布しており、主に森林や草地など屋外に生息しています。市街地周辺でも普通に見ることができます。 多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にクチバシ様のものを刺して長時間吸血しますが、咬まれたことに気がつかないことも多いです。(写真はマダニ類の1種のフタトゲチマダニの雌)
吸血前(約3ミリメートル)
吸血後(約13ミリメートル)
日本紅斑熱について
小型の細菌「リケッチア」によって引き起こされます。感染すると発熱や頭痛などの症状が現れます。主に、九州、四国、中国、近畿地方において患者が発生しています。
県内では、調査対象となった平成11年以降、今まで患者の発生はありませんでした。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
SFTSウイルスにより引き起こされる病気で、主な症状は発熱と消化器症状です。重症化すると死亡することもあります。
平成25年1月に国内で初めての患者が確認され、現在までに、宮崎県、愛媛県、広島県、高知県など九州、四国、中国地方を中心に79人の患者が確認されています。
県内では、患者は確認されていません。(平成26年7月10日現在)
感染経路
多くは、ウイルスなどを保有しているマダニに咬まれることにより感染していますが、感染患者の血液、体液との接触感染も報告されています。
ただし、インフルエンザなどのように容易に人から人へ感染して広がるものではありません。
予防方法
マダニに咬まれたとしても必ず感染する訳ではありません。しかし、予防のためには、まず咬まれないようにすることが重要です! 特に、マダニの活動が盛んになる春から秋にかけて農作業、レジャーや庭仕事など野外で活動する際には、次の点に注意が必要です。
- 長袖、長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避ける。ズボンやシャツの裾などを入れ込んでマダニの入り込みを防ぐ。長靴を履くのも効果があります。
- 防虫スプレーを使用する。
- 屋外活動後は、ダニが衣服についていないか確認する。
- 帰宅後は、入浴して身体をよく洗いダニに刺されていないか点検をする。
- もし、ダニに刺されている場合は、早期に除去することが重要です。その際は、皮膚科などの医療機関で除去してもらうことをお勧めします。
関連リンク
厚生労働省ホームページ「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」(外部サイト)
国立感染症研究所ホームページ「マダニ対策、今できること」(外部サイト)
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