335号(令和3年3月21日) 1ページ
最終更新日:2021年3月21日
求む!地域の防災リーダー
消防団
問い合わせ 西消防署 地域防災課 消防団係(電話:025-262-2119)
「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神のもと、地域の安心・安全を支えている消防団。災害が発生した際に、その地域に住んでいるからこそ即時に対応することができ、非常時に重要な役割を果たしています。今号では、消防団の活動について紹介します。
消防団員と消防士の違い
消防団員
仕事と両立しながら活躍する地域の防災リーダー
消防団員は特別職の地方公務員であり、普段は別な仕事などをしながら、地域で消火、救助、防火啓発などの活動を行う地域防災の支えです。また、女性の消防団員も増加し、特に一人暮らし高齢者世帯への防火訪問、応急手当講習などで活躍しています。
消防士
災害活動・救急救命・防災のプロフェッショナル
消防士は、市の職員と同じ常勤の地方公務員であり、災害活動、病人やけが人を病院へ搬送する救急活動、事故や火災の際の救助活動などを専業としています。
消防団の活動内容
災害時の活動
消火活動
火災発生時には、自宅や職場から現場に駆け付けます。初期消火や後方支援など、その場に応じた活動を行います。
捜索・救助活動
大規模災害発生時などに地域をよく知っている立場から、他機関と連携をとって、捜索・救助活動、避難誘導を行います。
水防活動
台風などの風水害の際は、河川の水位の警戒、土のう積みのほか、排水・浸水防止などに迅速に対応します。
平常時の活動
消火・防災訓練
火災現場での活動を想定した訓練を行っています。また、各地域で開催される自主防災訓練の指導などを実施しています。
中ノ口川の善久防災船着き場で行われた放水訓練
救命講習会
万が一に備えて、救急車が到着するまでの応急手当方法や、AEDの使い方などの講習会を実施しています。
坂井輪地区で行われた子ども防災教室
防災啓発活動
各家庭を訪問しての防火指導や、防災教育等の啓発活動を行っています。
高齢者世帯への防火訪問
消防団員からお話を聞きました
市消防団西方面隊長の永井政義さんに消防団についてインタビューをしました。
消防団に所属したきっかけは何ですか?
私が消防団員を始めたのは約25年前なんですが、そのころの私がいる地域ではある程度の年齢になれば誰でも消防団に所属するものだったので、「地域や人を守りたい」という強い気持ちを持って始めたものではありませんでした。
ですが、活動を続けているうちに、お世話になった地域の人が増えたり、消防団の役割の大切さを知ったりすることで、消防団員としての使命感が強くなっていったと思います。
消防団の活動の魅力は何ですか?
地域や人のために活動することはもちろんですが、仕事や年齢の違う人と出会うことで人脈が広がったことは、私にとってとても価値のあるものだと思います。普段の生活でも助けてもらうこともありますし、物事を考える上での視野が広がりました。
防火パレード
活動で一番印象に残っていることは?
平成16年7月新潟・福島豪雨や平成24年豪雪です。普段は西区での活動ですが、大きな災害でしたので、旧中之島町や妙高市まで応援に駆け付けました。また、昨年私の家の近所で火災があり、消火活動をしましたが、あらためて火事は身近に起こりうるものなんだと実感しました。
消防団に興味のある人にメッセージはありますか?
消防団員は、地域や人とのつながりが強くなり、人として成長できます。
また、防火・防災の知識が深まりますので、自分だけではなく大切な家族を守れるようになります。もちろん自分の時間は少なくはなりますが、やりがいのある活動です。
また、消防士を目指している若い人は、消防団員としての経験が将来の消防士としての活動にきっとプラスになると思います。
興味のある人は、ぜひ私たちと一緒に消防団員として活動してみませんか。
坂井輪分団演習
消防団員募集中
市では、消防団員を常時募集しています。地域のために活躍してみませんか。入団のご相談は問い合わせ先までご連絡ください。
入団できる人(男女問わず)
- ●新潟市内に居住し、勤務または通学している人
- ●年齢が18歳以上の人
- ●健康な人
身分
消防団員はその任務の重要性から、「特別職の地方公務員」となります。
処遇
- ●年額報酬と水火災・訓練などの職務に従事した場合には出動手当が支給されます
- ●多年にわたり活動し退団した場合にその在職年数と階級に応じた「退職報償金」が支給されます
- ●消防団活動で万が一けがを負った場合は、その損害を補償する制度があります