338号(令和3年5月2日) 1ページ
最終更新日:2021年5月2日
健康でも多忙でも
健診・検診で笑顔と安心を
問い合わせ 西区 健康福祉課 健康増進係(電話:025-264-7433)
いつまでも元気に暮らすためには、特定健診やがん検診を受診して、今の健康状態を知り、考えることが大切です。
会場では、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策をし、検診を実施しています。安心して受診してください。
無症状だからこそ特定健診を
- 特定健診とはメタボリックシンドローム(メタボ)の予防・解消に重点をおいた健康診査です。
- 自覚症状はなくても「からだ」の状態を確認する機会となり、将来の病気を防ぐきっかけになります。
西区の健診受診者はわずか5人に2人
重症疾患で急に倒れた人のうち、約6割が連続して特定健診を受けていませんでした。
自分の健康状態を知るためには毎年1回の健診を受けることが有効です。
血糖・血圧・脂質の3項目が高い人の割合が多い
血糖、血圧、脂質(中性脂肪)の3項目全てが要指導値を超えている人の割合が高くなっています。
3項目全てが高い人は、正常値の人に比べて、動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳卒中などの重症疾患の発症リスクが数倍になるといわれています。
※血糖: 国保・後期高齢 HbA1c5.6%以上、けんぽ 空腹時血糖100mg/dl以上
血圧:収縮期130mmHg以上 脂質:中性脂肪150mg/dl以上
資料: 平成29年度の新潟市国民健康保険(国保)、新潟県後期高齢者医療制度(後期高齢)、全国健康保険協会(けんぽ)の加入者のデータ
特定保健指導・ハイリスク健康相談で生活改善
- 健診の結果から、特に生活習慣病の発症リスクが高い人に対して、保健師、管理栄養士などが生活習慣を見直すお手伝いを無料で行います。
- 特定保健指導を受けた人は受けていない人と比べ、3年後にメタボと診断される割合が約3割減少しています。
- 特定保健指導の対象でない人で、健康について見直したい人は、本紙毎月第3日曜発行号掲載の「成人健康相談」を活用ください。また、市ホームページ(下の二次元コード)でも確認できます。
早めのがん検診が健康を守ります
日本人の2人に1人が「がん」にかかり、3人に1人が「がん」で亡くなっています。日ごろ、健康だと感じていても初期の「がん」は自覚症状のないまま進行するものもあります。定期的に受診して早めに発見し、治療をすることが大切です。
がん罹患(りかん)率が全国より高い
全部位 | 胃 | 大腸 | 肺 | 乳房 | 子宮頸 | |
---|---|---|---|---|---|---|
新潟 | 490.9 | 74.7 | 87.8 | 47.0 | 115.6 | 65.0 |
全国 | 463.8 | 48.2 | 80.8 | 44.5 | 117.2 | 55.5 |
新潟県はがん罹患(りかん)率が高いことから、がん検診を受診して早期発見に努めてください。
がんの早期発見が大切
がん検診の段階で早期発見された場合と自覚症状が出てから発見された場合とでは、生存率は大きく異なります。また、発見が遅くなりがんが進行することで、生存率が低下します。
資料:新潟県のがん登録(平成28年標準集計)
十分な感染対策をしているので安心して受診できます
新潟市医師会 会長 浦野正美先生
新型コロナウイルス感染症がまだ続いていますが、市内でも感染の心配から、医療機関などへの受診抑制が見られました。その影響から糖尿病の重篤化、がん発見の遅延などの事例や、重篤化して救急搬送される事例もありました。
医療・検診機関は、十分な感染対策を取っていますので、安心して特定健診やがん検診を受診してください。また、日ごろの健康管理のためには、西区で行っている特定保健指導やハイリスク健康相談を受けることができて、とても有用です。必要な検診や指導を受けないと、病気の発見が遅れたり、健康に悪影響が出ることがあります。新型コロナに負けずに、新しい生活様式の時代を乗り切ってください。
新潟市医師会も、皆さまの人生を「母子健康手帳から要介護認定」まで見守っていきます。
「検診いっ得?」で実施日などを確認しましょう
40歳以上の国民健康保険加入者などへお送りした検診案内冊子「検診いっ得?」に、実施日や会場などが載っています。確認をして、計画的に受診しましょう。
また、今年度から「新潟市LINE公式アカウント」(下の二次元コード)で、受診可能な検診や医療機関が検索できるようになりました。ぜひご利用ください。
◯今号掲載の情報は4月23日時点のものです。状況により催し等を中止する場合があります。
◯催しの開催状況はそれぞれの問い合わせ先までご確認ください。
◯催しに参加する場合は、マスクの着用などの「新しい生活様式」の実践をお願いします。