問い合わせ　西区教育支援センター（電話：025-264-7530）

　新潟市では、未来を担う子どもたちの豊かな成長を「地域総がかり」で支えていくために、コミュニティ・スクール制度（以下CS）を導入しました。各校に設置された「学校運営協議会」で保護者と地域、学校が一緒になって知恵を出し合い、学校運営の方針を決めています。

　青山小学校では、地域安全マップの改訂をするにあたり、「マップの完成を目的にするのではなく、地域のみんなで安心安全の機運を高めることを目指そう」と「マップ部会」を立ち上げました。
　夏休みに児童と保護者が地域の危険個所を点検し、9月の地区合同防災訓練では、町内子ども会に持ち寄って、自治会長と一緒に確認しました。その後、部会で情報を集約して危険箇所をまとめ、自作の安全啓発ビデオとともに、学校行事の際に児童、保護者、地域の人たちに見ていただきました。マップ部会では、来年度以降も視点を 変えて継続していく予定です。

　内野中学校では「地域の人が中学生に伝えたいこと（良い姿、改善すべき点）」「中学生が地域の人に伝えたいこと（良い内野中、改善すべき内野中）」についてグループでじっくり議論しました。
　生徒からは、「先輩や先生、地域の人などと関わりをもち、認められ褒められることが自信につながる」、大人からは、「地域はもっと学校や生徒に関心を持とう」といった意見がでました。また、「今まで内野の地域をこんな風に考えたことはなかった」「中学生と共に考えることができて感動した」との声もあり、お互いに理解を深める充実したグループワークとなりました。

　「学校運営協議会」で話し合われた方針に沿って、地域と学校パートナーシップ事業でさまざまな活動を行っています。各校の地域教育コーディネーターが地域や社会教育施設とのつなぎ役となることで子どもたちに必要な能力を育んでいます。

　坂井輪小学校の子どもふれあいスクール「どんぐりランド」は、体を動かす遊び、お祭りのような遊び、身の回りにあるものを利用した工作、自主学習などができるように工夫されています。これは、保護者、地域が協力し、準備から当日の運営まで、子どもたちのためにと積極的に関わることで成り立っている活動です。
　参加した子どもたちは自由に好きな活動に取り組むことができ、笑顔であふれています。多くの人たちに支えられている「どんぐりランド」は、まさに、テーマパークです。

　3年生の総合学習で、普段お世話になっている地域の発展に向けて中学生目線の提案をすることや、環境の保全を目的とした地域貢献学習を実施しました。
　自分たちで考えた提案を地域の人に向けてプレゼンを行う提案班と、地域へ出向き、清掃を行う行動班に分かれて活動を行いました。提案班からは、ごみ問題・通学路の整備・地域の緑化・多世代間の交流などについての提案があり、行動班は五十嵐浜を含む6か所に分かれて清掃を行いました。

　「地域の特産物は何だろう？」7年前にこの疑問から始まった『そら豆プロジェクト』。今年は、地域でそら豆甘納豆を食べる習慣があることを学んだ3・4年生が、地域の人に教えてもらいながらそら豆を栽培し、近くの甘納豆工場に協力してもらってそら豆甘納豆を作りました。
　子どもたちは、『小瀬っ子祭り』でこの甘納豆を販売し、訪れた保護者からは「おいしい！」と大好評でした。子どもたちにとって、大満足の活動になりました。
　小瀬小学校ではこの他にも、全ての学年で地域の人に支えられながら教育活動を進めています。

　10月に行われた150周年記念式典では、和太鼓の独特なリズムに合わせた大野甚句が披露され、子どもたちの伸びやかな木遣りの声が体育館に響き渡りました。地域の人から伝統を受け継いでいるサアエー・キッズの子どもたちです。今年は記念の年でしたので運動会でも地域の人たちと大野甚句を踊ったり、昔の大野小学校を知る人たちから大野の歴史について教わったりしました。日々の活動でも学習活動に大いに参加していただいています。
　今後は未来に向けて、新たな歴史を作るべく、地域の人たちと共に活動を創り上げていきます。

　CS活動などで子どもたちと一緒に学びの活動を行ってみませんか。活動に関心のある人は各学校または西区教育支援センターまでお問い合わせください。

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