平成16年4月16日 第1回協議会 会議録

最終更新日:2012年6月1日

日時:平成16年4月16日(金曜)
午後2時
会場:ホテルイタリア軒3階「サンマルコ」

資料

司会:若林事務局長

 お忙しいところをお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。
 それではただ今から、第1回新潟市・新津市合併協議会を開催させていただきます。私は、本日の司会を務めます、協議会事務局長の若林でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、本日、新潟市の佐藤委員が欠席しておりますが、協議会委員が半数以上出席されておりますので、協議会規約10条に基づきまして、会議は成立していることをご報告いたします。
 それでは開会にあたりまして、協議会会長の篠田新潟市長からご挨拶を申し上げます。

篠田会長

 本日は、大変お忙しい中お集まりをいただきまして、誠にありがとうございました。
 私、この新潟市・新津市合併協議会の会長を務めさせていただきます篠田でございます。大変微力ではございますが、皆様方のご協力を得て精一杯努めさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
 きょうこうして新津市さんとの法定の合併協議会、第1回を開かせていただくということについて、感慨というようなものもございます。ご承知のとおり、平成14年の9月に任意の合併協議会がスタートして、そして第2回の10月に新津市さんもお加わりになった中で、我々は田園型の政令指定都市をつくっていこうという決議をしていただきました。大変ありがたい決議だったというふうに思っております。私は第3回から参加させていただきまして、その決議の方向に沿った任意の合併協議会で、きめ細かくそしてまた皆様方の大変潔い出処進退もいただく中で、全国に誇れる任意の合併協議会になっていたのではないかというふうに思っております。
 その任意の合併協議会から法定合併協議会に進むにあたって、新津市さんにおかれては、市民の民意を確認をしようということで市長選挙、そして住民投票という大変なご苦労をされた。その結果、新津市の市民の皆様から、新潟地域の合併そして政令指定都市、この方向について非常に高い支持をいただきました。その強い民意、大きな民意をいただいてこの合併協議会が開催されるということで、本当に新津市の湯田市長さん、そして新津市議会の皆様のご苦労に改めて感謝を申し上げます。
 これからの法定合併協議会は、任意合併協議会の流れを受け継いでやはり全国に誇れるような協議の内容にしてまいりたい。また、両市民の皆様にきちんと協議の内容をお伝えしていくという形で進めさせていただいて、ぜひ早期に合併の方向、合併協定書の調印に至りたいと思っております。できれば早期に合併のご議決もいただいて、平成19年中の政令指定都市樹立と、今までの日本海側にはなかった初めての政令指定都市をつくろうということで、我々が大同団結できれば大変ありがたいと思っております。
 そういう中で、私どもの目指す田園型政令指定都市、分権型政令指定都市は、今までにない地域社会のあり方、地域自治の今までになかったあり方、これを新潟からつくり出そうという意気込みでやってまいりたいと思いますので、この協議会で活発なご意見をいただいて、我々の合併協議を充実させたものにしていただければ大変ありがたいと思っております。
 ではこの合併協議会よろしくお願いいたします。きょうはありがとうございました。

司会:若林事務局長

 ありがとうございました。続きまして、新津市長さん並びに両市議会議長さんから一言ずつご挨拶をお願いいたします。
 はじめに湯田新津市長さんからご挨拶をお願いいたします。

湯田新津市長

 新津市長の湯田であります。きょうは法定合併協議会第1回目ということで、非常に私としては感慨深いものがあるわけでございまして、またここまできたということで本当にありがたく思っているわけでございます。
 ここまできた経緯につきましては、それぞれここにお集まりの皆様におかれましては十分ご承知のことと思いますけれども、一度は協議会を離脱し、再度このような形になったわけでございますが、その間、本当に市民に対して51回にわたりまして市民の目線に立って、任意協議会で合意いたしました項目等、また、まちづくりの理念等々について膝を交えて説明してまいりました。その結果が、先ほど新潟市長からお話がありましたが、本当に高率な賛意をいただきまして、このように法定合併協議会が結成されたということについて非常に私としては喜んでいるわけでございます。これもひとえに新津市民の良識の賜物と思っているわけでございます。またその裏にはここにお集まりの皆様からも陰に陽にご協力があったと聞いているところでございまして、心から感謝申し上げる次第であります。今後、この法定合併協議会を通じまして議論に加わっていくわけでございますが、12市町村の合意内容を尊重しながら、十分市民に対して説明しながらやってまいりたいと思っております。
 今後ともいろいろお世話になりますが、よろしくお願い申し上げまして私の挨拶とさせていただきます。きょうはありがとうございました。

司会:若林事務局長

 続きまして、橋田新潟市議会議長よりご挨拶をお願いいたします。

橋田新潟市議会議長

 新津市の皆さんとこうやって法定合併協議会でお会いできること、本当にうれしく思います。何か別れた恋人と再会できたようなそんな気持ちでいっぱいでございます。それだけに、今回のこの法定合併協議会がまさしく雨降って地固まるようなそういう協議会であって欲しいと思いますし、また私自身、新潟市議会の委員の皆様の合併にかける熱き思いを支えとして、篠田会長を支えながら今回の合併協議会がスムーズに調印まで至るよう、私も微力ながら頑張らせてもらいますのでよろしくお願い申し上げます。

司会:若林事務局長

 続きまして大泉新津市議会議長さんからご挨拶をお願いいたします。

大泉新津市議会議長

 きょうこうして新潟市と新津市の第1回法定合併協議会を迎えるにあたりまして、一言ご挨拶させていただきます。
 昨年の12月に新津市議会で13市町村の法定合併協議会設置を否決されて、この3ヵ月、本当に新潟市の皆様には大変なご迷惑をおかけしましたことにつきましてお詫びを申し上げたいと思います。
 湯田市長の決断によりまして、新津市も市長選そして住民投票という全国に例のない戦いの中で、新津市民がこの新潟を中心とした合併に進みなさいという1つの大きな答えを出していただいたところでございます。
 これから私ども、よりよい合併を目指して皆さんと共に力を合わせながら、より市民の幸せのために頑張ってまいりたいと思いますので、何分よろしく申し上げまして、一言挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

司会:若林事務局長

 ありがとうございました。次にただ今ご挨拶をいただいた皆様のほか、委員となられました方々を順にご紹介いたします。紹介は席順で、新潟市議会の小石委員から順に行わせていただきます。恐れ入りますが紹介された皆様につきましては自席にてご起立をお願いいたします。
 それでははじめに新潟市議会小石委員でございます。
 同じく大野委員でございます。
 同じく川島委員でございます。
 同じく松原委員でございます。
 同じく野上委員でございます。
 同じく渋谷委員でございます。
 同じく古川委員でございます。
 同じく関口委員でございます。
 同じく小林委員でございます。
 同じく高橋委員でございます。
 同じく中川委員でございます。
 同じく石橋委員でございます。
 同じく田村委員でございます。
 次に新潟市助役、大泉委員でございます。
 次に新津市助役、中村委員でございます。
 次に新津市議会、藤田委員でございます。
 同じく佐々木委員でございます。
 同じく石川委員でございます。
 同じく古田委員でございます。
 同じく江口委員でございます。
 次に、新潟大学農学部教授、伊藤委員でございます。
 次に、新潟大学名誉教授、諌山委員でございます。
 次に、新潟県市町村合併支援課、岡田委員でございます。
 ありがとうございました。以上でご紹介を終わります。
 それではこの後の進行につきましては、協議会規約第10条第2項に基づきまして、会長にお願いいたします。

篠田会長

 それでは議事に入る前に、規約に基づき両市の長が協議して定めることとされている事項について、私と新津市長で協議した結果をご報告させていただきます。
 資料2のとおりでございますが、学識経験者の委員については先ほどご紹介のあった3名の方にお願いするなど、ご覧のとおり決定させていただきましたのでご報告させていただきます。また協議会名簿及び協議会事務局名簿、これも資料としてお配りをしております。
 それではこれより議事に入らせていただきます。はじめに議題(1)、協議会副会長互選についてお諮りいたします。規約第6条には、本協議会には副会長を置き、選出は委員の互選によると規定されております。これについてどなたかご意見ございませんでしょうか。

古田穣委員

 新津の古田であります。会長の指名推選ということでお願いできれば幸いでございます。

篠田会長

 ただ今、私の指名推選というご意見がございました。これについてご異議ございませんでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 ありがとうございます。では異議なしと認め、指名推選とすることに決定させていただきます。それでは私から副会長には湯田新津市長さん、そして橋田新潟市議会議長さん、大泉新津市議会議長さん、以上3名にお願いしたいと思いますがご異議ありませんか。
―異議なし―

篠田会長

 それでは異議なしと認め、湯田新津市長さん、橋田新潟市議会議長さん、大泉新津市議会議長さんに副会長をお願いいたします。
 ただ今副会長が選任されたことを受けまして、規約第8条により会長の職務代理については会長が副会長の中から指定するということになっておりますので、私から新津市長の湯田副会長さんを指定させていただきます。よろしくお願いします。
 また協議会の監査については、規約第13条により両市の監査委員各1人に委嘱して行うことになっておりますので、本協議会の監査委員については新潟市の代表監査委員 熊田光男様、新津市代表監査委員 青木 勇様、このお2人にお願いをしたいと思います。
 次に議題(2)、議案第1号の平成16年度新潟市・新津市合併協議会予算についてお諮りいたします。事務局から説明をお願いします。

事務局:若林事務局長

 説明いたします。資料3をご覧いただきたいと思います。資料3が平成16年度新潟市・新津市合併協議会予算でございまして、歳入、歳出それぞれ800万円としております。具体的な内容につきましては3ページをご覧ください。
 3ページ、歳入がございますが、歳入につきましてはすべて負担金でありまして、説明欄のとおり新潟市664万5,000円、新津市135万5,000円となっております。任意合併協議会と同様、均等割15%、人口割85%で計算しておるものでございます。
 次に4ページをお開きください。歳出でございまして、説明欄にありますとおり、協議会の委員報酬は4回分をみており、そのほか、協議会広報紙の作成・全戸配布を予定しております。また、協議会会場使用料などで歳出合計800万円を計上しているものでございます。以上でございます。

篠田会長

 ではただ今の事務局の説明について、皆様ご質問、ご意見などいかがでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 よろしいですか。それでは異議なしと認め、議案第1号の平成16年度新潟市・新津市合併協議会予算については原案のとおり決定させていただきます。
 次に、議題(3)、会議運営についてですが、事務局から資料説明をお願いします。

事務局:若林事務局長

 資料4をご覧いただきたいと思います。資料4が会議運営について(案)でございまして、1、会議資料の配布については事前配布をする。2、会議の進行につきましては会長の副会長との連携による迅速かつ効率的な会議の運営、委員の円滑な議事運営への協力、会議は大方の賛同をもって進行、そして3、会議・資料等の公開については、会議の公開、会議資料や会議録の公開、協議の結果の報告書としての公開、以上でございます。
 任意合併協議会での会議の運営方法を踏襲いたしております。以上でございます。

篠田会長

 ただ今の事務局説明について、ご質問、ご意見などいかがでしょうか。よろしいですか。
―異議なし―

篠田会長

 ではこれも異議なしと認め、議題(3)の会議運営については原案のとおり決定させていただきます。
 次に議題(4)、協議予定についてですが、事務局から資料説明をお願いします。

事務局:若林事務局長

 資料5が協議予定について(案)になっております。基本的にこのように進めたいというものでございます。第1回4月16日、本日でございますが、副会長互選、予算、会議運営につきましては今ほどの協議で決めていただきました。協議予定についてはこのスケジュール表でございます。この後、各種事務事業調整方針案についてから住民説明会等を受けての課題まで協議いただくこととしております。また、分権専門部会の中間報告をさせていただきます。
 第2回は5月10日前後を予定しておりますが、第1回協議会での未合意事項があればその協議、合意、そして合併建設計画案について、財政計画を含むものでございますが、協議いただくこととしております。また、交通専門部会等の中間報告を予定しております。
 第3回は、第2回協議会での未合意事項があればその協議、合意、そして第4回は調印式と考えておるところでございます。
 現段階での考え方でございます。以上でございます。

篠田会長

 ただ今事務局から説明のあった協議予定について、ご質問、ご意見などいかがでしょうか。
 (挙手あり)どうぞ。

渋谷明治委員

 発言の機会をいただいたことに感謝申し上げます。私、新潟市議会の先ほど紹介いただいた渋谷でございます。
 提案された運営案についての意見を申し上げます。意見を述べる前に初めてお会いさせていただきました新津の湯田市長さん、ご当選おめでとうございます。
 市町村合併法定協議会運営マニュアルというものが私の手元にございますが、この研究会がまとめたものによりますと、合併協議会の運営の手引きでは、当時の総務省自治行政局長 芳山達郎氏が、「はじめに」で一文を寄せています。「市町村合併とは住民が自ら地域の将来を考え、自分の子や孫のために何をすべきかという視点で考える機会でもある。市町村長や議員にとっても住民に対する説明責任・情報公開を果たす場であり、ぜひとも市町村には合併を自由に議論できる法定協議会を設置していただきたいと考える。この報告書がそのための一助となれば幸いである。」これがそれであります。
 一部にこの法定合併協議会は合併が前提の協議会なのだというような意見がありますが、このマニュアルでも述べられていますように、そもそも法定合併協議会は合併の提起を含めて判断する場であり、さまざまな立場から自由闊達に議論する場であることは本来の姿であります。
 そして新津市の皆さんは一度、本市を含む13市町村の法定合併協議会案を否決され、市長選と住民投票を経てこの場に参加されておられる経過もあり、この間市民からさまざまな意見があがったと聞いております。新津市の湯田市長さんは、「合併市民アンケートの結果を受け、不安や要望を整理し、法定協議会に臨みたい。」(2003年12月12日付け新潟日報)と述べられておりますが、新津市民の意向を受け、慎重に審議を尽すことが当然のことと思います。
 法定合併協議会の本来のあり方、新津市のこの間の経過に照らして、必要があれば全体のスケジュールを延長してでも慎重に意見を出し合って、この協議会に臨むべきだと私は思っていますが、湯田市長さんのお考えを最初にお伺いをしたいと思います。
 新津市では政令市を目指す市民の会から、2月だけでも17種類ものチラシ、新聞折込が配布されました。きょうそのチラシを持ってきておりますが、その中には、「新津市の地名は新津区となって残ります」「新津は区役所が設置されます」「吸収合併はうそです」「合併しなければ金が足りなくなって給食がなくなるかも」など、どこにも決まってない事実にも反するかのようなことが宣伝されてございます。篠田市長さんはこのことをご存知なのかどうか。篠田市長さんは1月9日の全員協議会において、新津市の合併市民アンケートについては、かなり一面的な情報が広く市民に入ったとしてその結果を否定し、もう一度民意の確認をなどと発言されましたが、先ほど申し上げた内容での新津市の宣伝についてどのようにお受け止めされているのかお伺いをしてから、この論議に参加させていただきたいと思っております。終わります。

篠田会長

 渋谷委員が一言こちらの発言と違うことを仰っているのですが、民意を確認することを行うなんて私は全然言っておりません。民意を確認していただいたらいかがですかというふうに申し上げたので訂正を申し入れておきます。
 この会議の運営について、この件についてほかにご意見ございますか。
 (挙手あり)はい。

小石光夫委員

 新潟市の小石です。ただ今日程に関しての提案の過程で意見が出てきたのですけれども、今回拝見するご提案の審議日程は前回の12市町村における法定合併協議会の審議日程と同一でございますが、既に新津市さんも含めて任意合併協議会で新市のビジョン、それから建設計画、財政計画等については確認されているところでございます。今後変動の要素があるとしたら、税財政改革、それから地方財政計画等による財政面への影響、そういうふうなことではないかなと思いますけれども、それも既に法定合併協議会の審議を得た後、新市における総合計画、審議の過程でそれぞれの、また議会意志の表現、主張ができるわけでございます。
 したがいまして、今後の審議日程を考えますと、227項目が216項目になっている、その辺の事情の説明等を十分に説明していただければ、既に実質的には任意合併協議会で合意ができているということで、今回はそういう意味での復元の会議ではないかなと思っておりますので、既に新潟市も内々の会議におきまして大方の合意はできてここに臨んでおり、そういうものを含めてご判断いただきたいと思いますし、この場でもその日程を弾力的に設営していただき、かつ迅速な審議をされるように会長からご指導をお願いいたしたいと思います。以上です。

篠田会長

 ほかにこの件に関連してのご質問、ご発言ございますか。よろしいですか。
 では、今お2人からご発言がございました。
 この法定合併協議会を住民が合併について考える機会にして欲しいというような総務省幹部のお話もございましたが、私どもはそれに先立って任意合併協議会で全国の模範となるような協議を十分にやってきたという自信がございます。また今回の協議、予断は許せませんけれども、12市町村の法定合併協議会の際は実質2回で協議については終了していたという経緯もございます。そういうものを頭に入れながら、先ほど申したように十分な協議、そして市民の皆様への周知、これを図りながらやってまいりたいと思いますし、また先ほど渋谷委員から新津市でいろんなビラやチラシが出たというご発言について私にご質問もございましたが、これについては私ども、今回出された新津市の皆様からのさまざまな要望についてはきっちりと受け止め、そして法定合併協議会で答えるべき必要があるものはきちんと答えていくということでございます。
 きょうの日程にもそれが盛られておりますので、そういう中で新津市民の皆様にお答えをしていくのが法定合併協議会の会長である私の責務かなと思っております。
 湯田副会長、もしご発言があればどうぞ。

湯田幸永委員

 今、会長が仰いましたように新津市の意向調査をやりましたけれども、そこに自由記載欄がございまして、それぞれ市民からいろいろ提案といいますか要求等がありました。それらについては資料10のところに記載されておりまして、これからまた説明がありますのでよろしくお願いしたいとともに、弾力的な協議というようなことがありましたが、それはそれなりにこの法定合併協議会の中で皆さんが決められることでございますので、よろしくご理解を賜りたいと思います。以上です。

篠田会長

 はい、ありがとうございました。ということで、先ほど冒頭の挨拶でも申し上げましたが、十分な協議をやって市民の皆様に周知、徹底をして、できるだけ迅速に合併協定書の調印にこぎつけていきたいというのが私の今回の協議会に臨む方針でございますので、それをご理解いただいてよろしくご協力をお願いいたします。
 では、今のご意見も踏まえてですが、この協議予定について、こういう形で進めていこうということで原案のとおりでよろしいでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 はい、ありがとうございました。では、こういう形で協議予定について進めさせていただきます。
 次に、議題(5)各種事務事業調整方針案について、議題(6)各種事務事業以外の行政制度調整方針案についてですが、これは関連がありますので事務局から一括して資料説明をお願いします。

事務局:斎藤事務局次長

 事務局次長の斎藤でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは資料6をご覧いただきたいと思います。資料6行政制度調整方針案総括表でございます。このたび事務事業及び事務事業以外の行政制度の調整につきましては、任意合併協議会で合意を重ねてまいりました調整方針を基本といたしまして、その後の時点修正あるいは必要な文言整理等を行いまして、改めましてこの法定合併協議会に調整方針案としてご提案をし、ご協議いただくというものでございます。
 その中で内容に変更があった点等、あるいは項目数に変更があった点、こういったものを資料6の総括表ということで整理いたしましたので、これに沿いましてご説明を申し上げます。
 まず最初に各種事務事業でございます。(1)といたしまして項目数に関する整理でございますが、項目数につきましては、このたび新潟市、新津市2市によります合併協議ということで、任意合併協議会の段階では13市町村に関連する事務事業が227項目あったわけでございますが、基本的には新潟市、新津市に関連する事務事業ということで整理をいたしまして、今回調整方針案としてご提案する項目は216項目となっているところでございます。
 (2)でございます。新潟地域合併問題協議会、つまり任意合併協議会でございますが、こちらで合意した調整方針を変更するものについて整理したものが2点ございます。
 まず1点でございますが、障害者紙おむつ支給事業でございます。変更内容欄に記載のとおり、こちらにつきましては、16年度から新潟市におきまして制度を新設したところでございます。したがいまして、従前の調整方針は合併時までに新潟市において新たな制度を検討するとしておったわけでございますが、これが現時点において制度がスタートしたということを踏まえまして、変更後という形で調整案を整理をさせていただいたものでございます。また2点目、行政出張講座開催事業でございます。こちらにつきましても任意合併協議会の段階におきましては、合併後に全市展開を含めて検討するというふうにしておったところでございますが、16年度から新潟市におきまして、市政さわやかトーク宅配便といった名称で制度を新設したところでございます。したがいまして、こちらにつきましても変更後の欄でございますが、新潟市に制度があることを踏まえまして、新津市において合併後、新潟市の制度を適用するという形で変更をさせていただくものでございます。
 (3)といたしまして、任意の合併協議会で未合意でございました国民健康保険料の料率の扱いでございますが、こちらにつきましてこのたび調整方針案を提案させていただくものでございます。その内容でございますが、「新潟市の制度に統一する。ただし、引き続き新津市域で国民健康保険に加入している世帯においては、合併年度は現行のとおりとする。」という内容としたところでございます。
 事務事業のこれ以外の項目につきましては任意合併協議会で合意した調整方針に変更がないということで、同一内容でもってこのたびの調整方針案として整理をさせていただいているところでございます。
 1ページめくっていただきまして、次の2ページでございますが、今ご説明した事務事業以外の行政制度についての整理でございます。
 まず(1)、項目数の関係でございますが、項目数につきましては新津市が加入していない、あるいは新津市において慣行としてない、こういったものをこのたびの調整項目から除外するということでございまして、具体的には一部事務組合等につきましては任意合併協議会の段階で48団体であったものを、このたびの調整関連団体数といたしましては14団体について調整案をご提案するものでございます。慣行の取扱いにつきましても、7項目であったものを5項目に整理をさせていただいて、このたび調整方針案をお出しするものでございます。
 (2)といたしまして、任意合併協議会で合意した調整方針を変更するものという項目でございますが、合併の方式、財産の取扱いから始まりまして、慣行の取扱いまで非常に多岐にわたる項目ございますが、右側の変更内容の欄でご覧いただきますとおり、内容の変更ということではなく、市町村名等に関する部分を文言整理したのみというものでございます。例として、一般職職員の取扱いをそこに記載させていただいておりますとおり、13市町村によります任意合併協議会の段階での整理、これを新潟市・新津市の合併協議という形で再整理をさせていただいたというものでございます。
 次に3ページをご覧いただきたいと思います。3ページの一番上でございますが、地方税の取扱いでございます。地方税の取扱いのうち、個人市町村民税につきましては、平成16年度の税制改正が国会を通過したということでございます。従前、均等割でございますが、人口規模に応じまして標準税率が3段階に分かれておりました。そういった関係から新潟市の標準税率よりも低い税率を採用している市町村については経過措置を設けるとしていたところでございますが、16年度の税制改正によりまして、これが現行の新潟市の3,000円に統一されたということを踏まえまして、経過措置の部分は調整方針案に盛り込まないとさせていただいたところでございます。
 また、もう1点の法人市町村民税の取扱いでございますが、こちらにつきましては新潟市と新津市の税率が同率でございます。したがいまして、任意合併協議会の段階では新潟市よりも低い税率の市町村を念頭において経過措置ということを規定しておりましたが、新潟市・新津市の調整におきましては同率ということでございますので、当然にして経過措置は必要ないということから盛り込まないということでございます。
 次に、地域審議会の取扱いでございます。地域審議会の取扱いにつきましては、任意合併協議会の段階で、設置期間、所掌事務、組織といった骨格的な部分につきまして合意をいただいたところでございました。このたびその骨格的な部分に会議に関する規定など詳細な形で整理を加えるとともに、昨年秋に27次地方制度調査会で答申に盛り込まれました地域自治組織の観点、これが現在国会において法案審議中であるといった状況を踏まえまして、この法制化の動向を見極めながら今後その内容を反映させていくといった形の記載も加えさせていただいて、調整案として提案させていただくものでございます。
 次に、農業委員会の取扱いについてでございますが、農業委員会の取扱いにつきましては、現在新津市農業委員会が所管する区域、つまり新津市の区域でございますが、合併後この地域を1つの農業委員会として所管する農業委員会を設置するものとし、そしてその選挙による定数につきましては15名とするとさせていただくものでございます。なお、先行して合意をいたしました12市町村によります法定の合併協議会におきましては4つの農業委員会に再編するとしたものでございますが、この内容については変更しないとさせていただくものでございます。
 次に、行政機構及び組織の取扱いでございますが、こちらにつきましては新津市に地方自治法上の出張所が現在ないということでございますので、調整方針案の中から出張所に関する規定の部分を削除する、記述しないという形で整理をさせていただくものでございます。
 それから一部事務組合等の取扱いでございますが、新潟県自治会館管理組合などこの3つの組合につきましては、この3月1日に新潟県市町村総合事務組合という形に統合されたところでございます。したがいまして、この3本の管理組合等に関する調整方針は総合事務組合の調整方針案という形に一本化してこのたび整理をし、ご提案をするものでございます。
 以上申し上げた内容以外につきましては、任意合併協議会で合意した調整方針案に変更はない形でございます。
 こういった変更があった項目あるいはなかった項目を、事務事業調整方針案につきましては資料7、事務事業以外の調整方針案につきましては資料8、こちらのほうに調整方針案という形で改めて整理をさせていただきまして、このたびご提案をさせていただいたものでございます。以上でございます。

篠田会長

 皆さんからご意見、ご質問をお聞きする前に、私から若干地域審議会と地域自治組織について補足をさせていただきます。
 先ほど説明のあったとおり、地域自治組織については、今国会において法案が提出され、現在審議中ということでございます。今後この動向に注目をしておりますが、地域コミュニティの育成と官民による協働のまちづくりを進めることを意図しており、これからの地域社会づくりに必要な施策になるというふうに私としては認識しております。
 地方分権の立場で地域審議会との関係やそれぞれの地域の実情などを尊重しながら、柔軟に考えてまいりたいと思っております。それを付け加えさせていただいて、皆様からご質問、ご意見をお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。
 (挙手あり)はい。

渋谷明治委員

 私だけ発言するのは恐縮でございますがお許しいただいて。
 各種事務事業調整方針、この資料7でありますが、これを見ますとたくさんありますが、1点だけに絞ってお伺いをさせていただきます。
 1ページ目の上からいくつ目になりますか、心身障害者扶助共済掛金制度補助事業、重度心身障害者医療費補助事業については、「経過」、「経過」となっております。そこで7ページを見てみますと、心身障害者扶助共済制度は新潟市の制度に統一する。ただし合併時の利用者については現行のとおりとすると、これは新津市のことを指しています。それから下の段になりますけれども、重度心身障害者医療助成事業については、新潟市は制度なし。新津市の場合は新津市の制度は廃止する。ただし合併の翌年度まで現行どおりとすると記載されています。私、そのことでは若干障害者の問題でありますから気になりまして全国の政令指定都市全部の資料を取り寄せてみました。そういたしましたら、全部の政令指定都市で保険診療の自己負担分は助成制度としてまかなわれていました。せっかく新津市にあるものを新潟市に合併をしてなくしてしまうとすれば、これは今まである12政令指定都市に比べたら新潟の政令指定都市が特別に光るマイナスの光になってしまうような中身なんですが、なぜこれが実施できないのか。なぜやめなければならないのか。新市も全国の政令指定都市のように障害者に光を当てる市にならないのか。なぜこれをやめるかということについてお分りでしたら、会長さんになりますか。お答えいただければありがたいと思います。

篠田会長

 これについては任意の合併協議会で協議をして、そして皆がこの方向でいこうということになっているものでございまして、一つ一つ取り上げれば政令指定都市の中で高レベルのものもあれば低レベルのものもあります。それを一つ一つ積み上げながら全体像の中でやっていこうと了承したものでございますので、特に新津市さんの委員からご発言があればお聞きしたいと思いますがいかがでしょうか。
 (挙手あり)はい。

佐々木富夫委員

 新津の佐々木でございます。19ページでございますが、救急医療の体制等につきましては当時226項目の中で任意合併協議会で決められたわけでございますが、先ほどもうちの市長のほうから発言があって資料10で後ほどお話があるだろうと思っておるところでございますが、当市の医療の圏域は3市中東蒲原という圏域でやっておるわけでございまして、当然合併をすることによりまして、この圏域も変わるのではないかというふうに考えております。
 現在当市におきましては、一般医療につきましては開業医等と2つの一般病院がございます。ここでまかなっておられるわけでございますが、高度医療の関係になりますと、入院患者の約4割が新潟市にお世話になっておるというような実態でございます。
 現在もこれからも少子高齢化社会でございますが、そういう中でやはり入院患者の介護というようなことから考えてまいりますと、なかなかこれは大変なことであるかとも思っておるわけでございますし、また政令指定都市になりまして、今新潟市では新潟市民病院を建設されておられるわけでありまして、当然広域的医療が整っておって、しかも高度な救急救命医療機関としての役割をきちっと持っておられるのではないかというふうに考えておるところでございますが、当然地域医療等の連携等に関係いたしまして、私どもの地域につきましても今ほど申し上げましたような形でありますので、高度医療等を受けられるような施設を今後の新市における総合開発計画の中でもぜひ実現をしていただきたいなということをお願いを申し上げておきたいと思います。

篠田会長

 ただ今のご指摘のとおり、新潟市は新しい市民病院を平成19年秋にオープンさせたいということでやっております。その中で救命救急の関係の機能を更に充実させたいと思っておりますし、またこの2月には地域医療支援病院という承認も受けております。そういう中で、新潟市民病院の持つ能力、その特徴をフルに発揮するには、地域内のいろんな病院との連携、病病連携が欠かせないのではないかと思います。市民病院、そして新市民病院に入院していただくに相応しい方といいますか、新潟の市民病院が得意技としている部分の患者さんにお入りになっていただいて、そしてその他の病院は地域の中でそれぞれの役割を果たしていただく。そして当然、市民病院もある程度回転させていかないとだめなので、市民病院からほかの病院へ移っていただくというようなことも含めた病病連携を十分に考えながら、地域総体の中で市民病院の持つ機能を市民の方が十分に利用できるという形で、新津地域も当然その中で利用していただくように、これからまた病院の医療計画などを作ってまいりたいと思いますが、そういうことを十分に配慮してまいります。ご指摘ありがとうございました。
 ほかにはいかがでしょうか。
 (挙手あり)はい。

藤田勇委員

 新津の藤田でございます。都市整備についてお伺いしたいのですが、合併建設事業についてはいろいろ議論されてもう終ったかと思うんですが、都市整備の線引きについて、今までその議論がなされていなかったかと思うんですが、いわゆる新津と新潟が合併した場合においての整合性をやられるのかどうかということです。
 それと、新津市で今まで遅れてきた事業計画そのものも実現が可能なのかということです。例えば、磐越道の新津インター周辺がまだ農振法の規制がかかっている状態ですが、実はこれもいろいろ問題があって、平成2年頃、今の市長さんの2人前の市長さんのときに、運輸省における物流ネットワークシティ、全国で確か15ヵ所、現在4ヵ所か5ヵ所で稼動していると思うんですが、いわゆる商業団地、工業団地、トラックターミナルを一緒にして情報を1つにした形でのやり方ということで当時やったわけですが、地権者が100ヘクタール全部を自治体に買ってもらえるものだと思っておったのが話が大体だめになったという経過です。今は、地権を公共で買うのではなくして民間が開発するということで、民間での開発にあたっては、都市計画上の法律そのもので、調整区域ないし農振法の用途規制がかかっているようでは開発できないような関係がございますから、この点を考えていただけるかどうかということです。当時その物流ネットワークを考えたのは、今回の合併そのものが前提であったかと思うんですが、いわゆる新潟産業地域ということで、私もその当時行政におったわけですが、太平洋沿岸の玄関口としての役目を新津インターが担うのではないかという期待感があったわけですが、先ほど申し上げたとおり話がだめになって今でもくすぶっている状態です。新津の農家はせいぜい1ヘクタール未満の農家でありますから、これらの土地を賃貸することによって農業振興に役立つということもありますが、この辺、大いに市長さんから考えていただいて要望としております。

篠田会長

 ご意見承りました。都市計画や線引きの問題については、これからまた地域の特性、そして地域の皆様のご意見、要望を十分に承りながら、時期をみて新たな展開をしていくということで受け取らせていただきます。ありがとうございました。
 ほかにございますか。
 (挙手あり)はい。

渋谷明治委員

 先ほど会長さんから私の伺ったものに対してお答えがありましたが、お答えがずれていますので、もう一度きちんと整理させておきたいと思います。
 前回の任意合併協議会で協議を行って、それが今度新津市さんの場合には一応否決になりまして、新たに意思確認のための市長選挙やら合併の問題の住民の意向をお聞きになった。したがって、その時点から市民の要望があるわけなので、前回協議があったから今回はもうなしでいいんですというわけにはいかないんじゃないかということが1つ。
 また、会長に私が伺ったのは、よその政令指定都市は全部障害者の補助制度があり、新津市の場合は新潟市と違ってちゃんと補助していますよと。それをなくすわけですから、それを作るんだったらいいけれども、なぜやめることにしたのかということを私は聞いているんであって、別々でいいんだという話を聞いているんじゃないんです。なぜやめたかという、なぜ廃止する方針になったのかということを聞いているんです。その理由は何でしょうか。

篠田会長

 全体の中で協議をし、そして財政面での負担などを考えてこういう結論に至ったとこういうことでございました。
 任意合併協議会のことについては、いったん新津市さんは任意合併協議会から法定合併協議会にそのまま移行しなかったわけですけれども、今回の住民投票そして市長選挙、これはあくまでも任意合併協議会でお話し合いをされた協議の中身を土台にして、そして新津市民の方がそういう判断をなさったということですので、あくまでも今回の法定合併協議会も任意合併協議会の土台の上に我々協議しているということだと私は理解しております。
 ほかにございますか。
―異議なし―

篠田会長

 よろしいですか。それでは議題5の各種事務事業調整方針案及び議題6の各種事務事業以外の行政制度調整方針案について、原案のとおりとすることでご異議ございませんでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 ありがとうございます。それでは異議なしと認め、議題(5)及び議題(6)については原案のとおり決定させていただきます。
 次に議題(7)、合併期日についてですが、先に合併の協議を終了した12市町村による新潟地域合併協議会においては、1つは任意の合併協議会において合併の期日を平成17年3月までを目途とするということで合意をしていたこと、また各市町村で平成16年度予算を編成し、新年度の行政運営をスタートしているが、その執行を責任をもって行う必要があること。電算システムのデータ移行や確認に3連休を要するということなどから、合併の期日は、平成17年3月21日とするということで決定をさせていただきました。私としては新潟市と新津市の合併もこの日と同じ日に行って、13市町村による新・新潟市の誕生、こういう形で迎えたいというふうに思っております。合併期日については資料9にありますように、平成17年3月21日とするということで提案をさせていただきました。なお、3連休の最後の日を合併の期日といたしましたのは、その休みのうちに支所の開所式や辞令交付式などを終らせて、新市としての通常の業務が始まる22日には業務に専念するという万全の形で臨みたいということから、この日にさせていただいたものでございます。私から申し上げさせていただきましたが、合併の期日について皆様からご質問、ご意見お願いいたします。
 よろしいですか。
 (挙手あり)はい、どうぞ。

渋谷明治委員

 第1回目始まったばっかりで、この次は建設計画という重要な論議もありますので、その論議が十分尽されたということであればそれはそれで私はいいと思いますが、まだ始まったばかりなので私はここで合意というわけにはまいりません。十分論議を尽した後にさせていただきたいということだけ述べておきます。

篠田会長

 はい、ほかには。
 (挙手あり)

小石光夫委員

 既に12市町村におきましては平成17年3月21日という日が決まっておりますし、そしてその3月21日になぜなったかというと、やはり事務手続き、それから上部団体に対しての申請等の手続きにおきまして、必然的に決まった3月21日ということでありますので、これはやはり13市町村が足並みを揃える必要があるのではないかなと思いまして、ただ今のご提案には賛成であります。

篠田会長

 ありがとうございました。3月21日に13市町村が大同団結するという形を最も分かり易く示すのは合併期日を同じくするということでございますので、私もぜひそういう方向でまいりたいと思いますがいかがでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 それではそういうことで、議題(7)の合併期日については原案のとおりということで決定させていただきます。
 次に、議題(8)、住民説明会等を受けての課題等についてですが、事務局から資料説明お願いします。

事務局:熊倉事務局次長

 事務局の新津市合併推進室長の熊倉でございます。私からは住民説明会等を受けての課題ということで、資料10についてご説明させていただきます。
 この間の当市の経緯につきましては皆様既にご承知のとおりでありますが、そうした中で、各種説明会場や関係団体等との話し合いの場で、あるいは全市民アンケートにおける自由記載意見として、また電話や手紙、メールなどにより直接事務局に寄せられましたものなど、さまざまな形で大変多くのご意見、ご要望等を市民の皆様から頂戴したところであります。こうした意見は、情報提供や民意の反映といった市の対応に関するものや、合併についての賛否の理由や枠組みといった合併全体に関するもの、あるいは個別の事業、制度や負担といった行政サービスに関連したものなど、非常に多岐にわたっております。そうした意見のうち、表の上の欄外の部分になりますが、地域の要望としてふさわしいもの、合併後新市として新たにまたは重点的に取り組んでほしいもの、あるいは新市の行財政運営に望むもの、法定合併協議会で重点的に審議してほしいもの、これらは12市町村の法定協議会での整理と整合性を図ったものでありますが、こういった点で寄せられました意見、要望を抽出し、そうしたものについて課題として捉え、どういう対応をしていくか整理いたしまして、このたびお示しするものでございます。
 表頭の欄、左から2つ目、課題項目ということで具体的なご意見等の内容を整理をさせていただいております。この課題項目というレベルですと、全体で20の項目で整理させていただいたところでございます。半数以上の項目が既に12市町村の法定合併協議会で整理されたものでございますが、新津市民の意見、要望としても多く寄せられたものであり、前述の抽出条件にかなうものとして整理させていただいたところでございます。
 これらを、一番左側でございますが、法定合併協議会で協議をするべき内容ではないかというもの。その下の実務担当者で検討をし、その後、首長連絡会等に報告し協議をするもの。それから市民の皆さんに十分な説明周知を行い理解をしていただく必要があるのではないかといった、大きく3つの観点で、こちらのほうも12市町村の整理と整合性を持たせた形で整理をさせていただいたところでございます。
 また上のほうに戻っていただきまして、法定合併協議会で協議するものの欄でございますが、課題項目といたしまして、区割りについて以下全部で6項目ございます。上の3つ、区割りについてから治安対策の強化につきましては、12市町村の法定合併協議会における整理と若干文言の違いはあれ同趣旨のもの、そしてその下の3つ、地域産業の振興、中心市街地の活性化、里山の保全と活用といったものが当市の地域性を考慮しながら、いわゆるオリジナルな項目として整理させていただいたものでございます。
 以下、実務的に検討していってそれを首長間等で協議するといった分類では、一番上の支所、区役所機能についてという項目が、下の一層の周知を図り理解を求めていくものとの分類では、下から4つ目となりますが、医療、福祉施策について、その下のごみ収集、分別について、1つ飛んで一番下、区名についてといった項目がそれぞれ12市町村での整理、課題以外の項目として、このたび新たに整理していただいた項目でございますが、他の関係市町村に共通する課題もあるのではないかと考えているところでございます。
 それぞれ具体的な内容につきましてはその右側の欄に記載しておりますが、これらをどういうふうに対応していくかということが表頭4つ目の対応の欄でございます。この対応につきましても、12市町村の協議結果との整合性を考慮しつつ、記述させていただいたものでございます。
 こうした形で市民の皆さんからいろいろお寄せいただきましたご意見、ご要望等を受け止めまして、具体的にこんな方法で対応していくとよろしいのではないかということで、今回ご提案をさせていただいたものでございます。以上でございます。

篠田会長

 はい。この部分について、法定合併協議会で協議するものの中で区割りについてという部分がございますが、これについては後ほど分権専門部会の中間報告を終えたあとに若干提起をさせていただいて、ご意見があればいただきたいというふうに思っております。
 それ以外の部分について質問、ご意見などありましたらお願いします。
 よろしいですか。
―異議なし―

篠田会長

 私どもも新津市の皆様から出てきたさまざまなご意見、要望について然るべきところできちんと対応させていただく、あるいは市民に周知させていただくということでやってまいりたいと思います。また、地域審議会については先ほどの行政制度調整方針の中で合意いただいたとおりということで、その他の項目について基本的には原案にお示しした方向で対応させていただきます。
 では次に、分権専門部会中間報告を事務局お願いします。

事務局:近藤事務局次長

 事務局次長の近藤でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、私から分権専門部会の中間報告についてご説明させていただきます。資料11をご覧いただきたいと思います。
 この報告は、今後の区割りの検討の進め方につきまして、専門部会で協議をいたしまして、新潟地域合併協議会においてご報告させていただいたものでございます。
 内容でございますが、まず区割りにあたっての基本事項といたしまして、行政区の区割りは合併後に設置する行政区画審議会に諮問し、その答申を受けて区割りを明確にし、指定市移行の政令公布後、新市の議会において行政区設置条例を議決願うというものでございます。
 その下段、区割りパターン作成の進め方ということで、区割り検討の進め方について記載してございます。まず<1>でございますが、法定合併協議会等の意見・要望を踏まえ、分権専門部会で各種区割り基準による区割りパターンの検討を行い、複数のパターンを作成する。<2>でございますが、複数の区割りパターンを首長連絡会議及び首長・議長等連絡会議並びに各議会に報告し、意見を反映した区割りパターンを作成する。<3>でございますが、この区割りに関する基礎資料、後ほどご説明させていただきますが、基礎資料及び区割りパターンを合併関係市町村の住民に公表し、区割りについての住民意見を募集する。<4>でございますが、寄せられた住民意見を集約し、首長連絡会議等々に報告するとともに、公表する。<5>でございますが、公表した住民意見に対する意見など、区割りについて住民意見を再度募集する。<6>でございますが、寄せられた住民意見を集約し、首長連絡会議等々に報告するとともに、公表する。<7>でございますが、集約した住民意見はすべて行政区画審議会の審議の参考として提出していくものでございます。
 次ページでございますが、今ほどご説明いたしました内容をフロー図として表示したものでございます。なお、このフロー図の左側におおよその目途ということで期日を記載させていただいておりますが、このたびの合併協議によりまして変更となるわけでございますが、基本的な流れにつきましては中間報告に沿って進めていきたいと考えております。
 次をはぐっていただきまして、区割り検討用基礎資料ということでございますが、住民の皆様にご意見をお寄せいただく際に、このような基礎資料も一緒に公表いたしましてご意見をいただきたいと考えております。簡単にご説明いたしますと、はぐっていただきまして資料図1、これは新潟地域合併協議会の際には新津市さんを除いた形で提出させていただいておりましたが、このたびは新津市さんを入れた形で表示してございます。資料図1は市町村界等でございます。資料図2が地形、地物。資料図3が明治44年当時の市町村界を基にいたしましたそれぞれの合併の経過でございます。資料図4が郵便局の管轄区域。資料図5が警察の管轄区域でございます。資料図6が県の振興事務所の管轄区域でございます。資料図7でございますが、新潟市内の小学校の通学区域でございます。なお、左側の表をご覧いただきますと、55番、56番、57番に黒鳥小学校、木場小学校、板井小学校とございますが、ご承知のとおり今年の4月1日に統合いたしまして黒埼南小学校となったところでございます。資料図8でございますが、新潟市内の中学校の通学区域でございます。資料図9でございますが、新潟市以外の12市町村の小中学校の通学区域でございます。
 分権専門部会の中間報告については以上でございます。

篠田会長

 これについて区割りの関係で若干補足させていただきますが、事務局の説明どおり区割りについては合併後設置する行政区画審議会でご審議をお願いし、新市の議会で議決をいただくということになりますが、関係市町村の住民の方、大変関心が大きいという部分でございます。区割りについては住民の皆様から合併を前にご意見をお聞きするなど十分にしてまいりたいと考えております。具体的には関係市町村の議会などの意見、要望を踏まえた上で、複数の区割りパターンを作成させていただき、それを住民の皆様に公表をして意見をいただくということにしてまいりたいと考えております。12市町村の新潟地域合併協議会でも各議会でどのような意見、要望があるかについてお伺いをいたしましたので、ついては新津市議会さんでもこれまでの意見を踏まえ、区割りについての意見、要望など、次回第2回の協議会でまとめていただいてご発言をいただければ大変ありがたいと考えております。よろしくお願いしたいと思います。
 この点を付け加えて、その部分についてご質問、ご意見などございましたらお願いします。よろしいですか。
―異議なし―

篠田会長

 では、大変恐縮ですが、第2回協議会で新津市議会さんでの区割りについてのご意見お伺いさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 次に、その他についてでありますが、まず次回、第2回協議会に提案を予定しております新潟市・新津市合併建設計画策定の基本的な考え方について、事務局から説明をさせます。お願いします。

事務局:斎藤事務局次長

 参考資料と右肩に書いた資料でございます。新潟市・新津市合併建設計画策定の基本的な考え方ということで、第2回に提案予定の建設計画の策定の仕方につきましてご説明を申し上げます。
 まず1点目でございますが、新潟地域合併建設計画を基本とするとしたものでございます。既に12市町村の法定合併協議会により合意をいただきました新潟地域合併建設計画でございますが、最終的なまちづくりの姿、このたび新津市さんが新潟市と合併協議を進めているわけでございますが、最終的に住民の皆様にお示しする姿というのは13市町村が合併した後の姿であろうということを前提といたしまして、既に先行して合意をいただきました新潟地域合併建設計画、これを基本とするというものでございます。
 そして2点目でございますが、そこに新津市に関する記述、あるいはご提案の事業、こういったものを付け加える、追加する、また関連する必要な修正を加えるという形で作ってまいりたいということでございます。具体的な修正点というものでございますが、今申しましたような観点から、新市の概要、これは人口、面積といった総論に記載される部分でございますが、当然にして13市町村の合算数値というようなものになるということでございます。また新津市に関連いたします現状の記述、あるいはご提案の事業、こういったものを追加するというお話でございます。
 それから3点目でございますが、任意合併協議会の段階で里山整備事業という形で事業名を整理していましたが、これを里山保全活用事業というふうに名称を変更させていただきたいというものでございます。
 また4点目といたしまして、小須戸町地域の役割という形で新潟地域合併建設計画、整理をされているところでございますが、ここに改めまして新津市さんを加えるという中で、新津市・小須戸町地域という形で地域の役割を記述してまいりたいというものでございます。
 なお概算事業費、それから財政計画、これにつきましても最終的な13市町村ベースという形で作成をしてまいるということになります。
 具体的な記述方法として2点書いてございますが、ひな形という意味で2ページ以降にいくつかのページを参考に記載させていただきました。あくまでもひな形ということでご覧いただきたいと思います。まず1枚めくっていただきまして、2ページでございますが、総論の最初の部分でございます。ベースの文章は、新潟地域で合意いたしました12市町村ベースの合併建設計画でございます。ここに必要な部分を網掛けで加えるとともに、逆に不要な部分を二重線で抹消という形で具体的な記述を進めてまいりたいというものでございます。
 また1枚めくっていただきまして、3ページでは新市の概要という部分の一部分でございます。今ほど申し上げたとおり12市町村で記述しておりました用途地域の面積、あるいは産業別就業者数、こういったものを13市町村ベースに数値を置き換えるという作業でございます。
 また4ページでございます。地域の役割ということでございますが、新津市・小須戸町地域という形で整理をして、新津市に関係する記述の部分を加えてまいりたいというものでございます。
 また5ページをご覧いただきたいと思います。各論部分に入ってまいるわけでございますが、新津市からご提案の事業につきましては、下のほう主要事業の欄にございますとおり、新産業の創出、新潟バイオリサーチパーク形成促進事業、これがゴシック体で記述してございます。新津市ご提案の事業につきましては、こういったゴシック体で表記して分かり易くという形で整理させていただこうというものでございます。
 以下、6ページも同様な形で、新津市ご提案の主要事業をゴシック体で整理するというものになっております。
 こういった形で新潟市・新津市合併建設計画の策定を進め、第2回でご提案をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

篠田会長

 今ほど事務局説明いたしましたように、今回の合併建設計画、財政計画、新潟市と新津市の合併協議会でございますけれども、基本的には13市町村が一緒になったその新市の姿、これを市民に知っていただくことが一番重要であろうと考えられますので、こういう形で13市町村の集ったときの姿、それが分かるように、そしてその中で新津市関係の部分がどこにあるのか、それが分かり易いような形でということで作らせていただきたいと思っております。
 この方向で作業をさせていただいて、第2回に出させていただくということで、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
―異議なし―

篠田会長

 ありがとうございます。では新潟市・新津市合併建設計画策定の基本的な考え方、今の説明の方向に基づいて事務局で具体的な作業を進め、第2回の協議会で提案させていただくことにいたします。
 次に、次回のスケジュールなどについて事務局お願いします。

事務局:斎藤事務局次長

 次回、第2回の協議会でございますが、連休明けの5月13日木曜日の午後ということで予定させていただきたいと考えております。
 なお、後日改めてご案内を差し上げたいと考えております。以上でございます。

篠田会長

 それでは次回は5月13日ということで、またご多用なところ恐縮ですがお集まりいただきたいと思います。
 では大変ありがとうございました。これをもちまして本日の日程すべて終了させていただきました。皆様方におかれては会議運営に大変ご協力をいただきましてありがとうございました。今後とも円滑な会議運営に向けて各委員皆様のお力添えのほどお願い申し上げて終らせていただきます。本日はありがとうございました。

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