合併建設計画

最終更新日:2012年6月1日

新にいがたまちづくり計画

合併建設計画(新にいがたまちづくり計画)は、合併後10年間の新しいまちづくりを着実に進めるための基本指針となるものです。
 ここでは、合併建設計画の全体から、総論部分及び施策別事業一覧を抜粋して掲載しました。

1 趣旨

 新潟市・新津市合併建設計画は、「政令指定都市の実現を目指す決議」(※)を尊重し、新市の将来における政令指定都市の実現を見据え、新潟市と白根市・豊栄市・小須戸町・横越町・亀田町・岩室村・西川町・味方村・潟東村・月潟村・中之口村の12市町村による「新潟地域合併建設計画」を踏まえ、新津市の総合計画などを継承することで、新市域における速やかな一体化と均衡ある都市基盤の整備を図り、新しいまちづくりを着実に進めるための基本的指針を定めるものであり、政令指定都市実現後の新市の在り方、区への分権などの新市の仕組みを盛り込むものです。
 なお、政令指定都市が実現した場合においては、区割などを踏まえ、必要な見直しを行うものとします。
 また、この合併建設計画は、市民の意向を十分に取り入れて策定される次期新市総合計画に反映されるものです。

※「政令指定都市の実現を目指す決議」(平成14年10月25日 第2回新潟地域合併問題協議会において以下の事項の実現に向けて最大限の努力を払うことを決議した。)

  1. 広域合併を成功させ、日本海側初の政令指定都市を早期に実現すること。
  2. 住民自治の一層の充実を図り、それぞれの地域(旧市町村)で育んできた数々の優れた伝統や個性ある地域文化を尊重するとともに、地域コミュニティをさらに進展させ、地域の多様性を活かし、その魅力を発揮できる都市を目指すこと。
  3. 新潟地域が有する優れた都市機能と豊かな自然環境との調和・共存を図り、学術や研究開発の充実、空港・港湾などの都市基盤の一層の強化等により、活力にあふれた産業の集積と、国内外との多様な交流を実現し、日本海側の中枢拠点都市、さらに環日本海の国際交流拠点都市としての発展を目指すとともに、全国有数の農業基盤を活かして、先進的な取り組みにより農業の活力ある発展を図り、「田園型政令指定都市」の実現を図ること。
  4. 不断の行財政改革を行うとともに、税財源の移譲を求めるなど、自主財源の安定的な確保等を図り、真の分権社会の創出に向けて、自主的自立的な都市の実現を目指すこと。

2 期間

「まちづくりの基本方針」は、長期的展望に立ったものとし、「まちづくり計画」は、平成17年度から平成26年度までの10ヵ年計画とします。

3 新市の概要

(1)位置及び地勢

 新市は、日本海側のほぼ中央部に位置し、日本を代表する大河である信濃川、阿賀野川の二大河川の最下流域にあります。
 水田に代表される広大な農地、中小の河川、福島潟・鳥屋野潟・佐潟などの水辺、佐渡・弥彦・米山国定公園に指定されている山と海、緑多い里山などの豊かな自然環境に恵まれています。
 また、新潟県の県庁所在地として政治・経済・文化の中心地であり、高速道路、新幹線、航路・航空路など交通の結節点となっています。

(2)人口

 新市の人口は779,483人で、新潟県全体に対する人口シェアは31.5%となっており、人口の約3分の1が集中しています。


総人口 世帯数 人/世帯
新市 779,483 377,717 401,766 275,393 2.8
新潟県 2,475,733 1,202,004 1,273,729 795,868 3.1

平成12年国勢調査

(3)面積

 新市の面積は、649.92k平方メートルとなっており、新潟県全体の5.2%を占めています。
 土地利用は次のとおりです。

地目別土地面積の概要(単位:ha・%)


課税対象 非課税
地目 宅地 山林 原野 池沼 雑種地 合計
面積 10,418 26,625 4,967 2,349 76 125 1,264 19,168 64,992
構成比 16.0 41.0 7.6 3.6 0.1 0.2 2.0 29.5 100.0

平成14年1月1日時点の固定資産概要調書に基づき集計

(4)都市計画区域及び用途地域

平成14年4月1日現在、都市計画法に基づく都市計画区域に指定されている面積は55,786haで、新市全体面積の85.8%となっています。また、用途地域が指定されている面積は12,060haで、このうち住居系地域が68.7%と最も多く、次いで工業系地域の22.8%、商業系地域の8.5%となっています。

都市計画区域の概要

区分 面積(ha) 構成比(%)
都市計画区域 55,786 85.8

市街化区域 11,423 17.6
市街化調整区域 31,982 49.2
区域指定なし 12,381 19
指定なし 9,206 14.2
新市全体面積 64,992 100

 用途地域の概要

区分 面積(ha) 構成比(%)
用途地域 第1種低層住居専用地域 1,366 68.7
第2種低層住居専用地域 94 68.7
第1種中高層住居専用地域 1,984 68.7
第2種中高層住居専用地域 673 68.7
第1種住居地域 3,539 68.7
第2種住居地域 449 68.7
準住居地域 178 68.7
近隣商業地域 646 8.5
商業地域 382 8.5
準工業地域 1,476 22.8
工業地域 524 22.8
工業専用地域 749 22.8
合 計 12,060 100.0

平成14年4月1日 行政制度調査基礎データ

(5)産業構造

 新市の就業者数は、平成12年国勢調査で390,314人となっています。産業別の就業者数割合は、第1次産業が4.7%、第2次産業が25.9%、第3次産業が68.5%となっており、第3次産業の割合が、最も高くなっています。

 産業別就業者数

分類 就業者数 構成比(%)
第1次産業 18,341 4.7

農業 18,112 4.6
林業 27 0
漁業 202 0.1
第2次産業 101,062 25.9

鉱業 367 0.1
建設業 44,643 11.4
製造業 56,052 14.4
第3次産業 267,490 68.5

電気・ガス・熱供給・水道業 2,511 0.6
運輸・通信業 25,151 6.4
卸売・小売業、飲食店 100,215 25.7
金融・保険業 12,177 3.1
不動産業 3,148 0.8
サービス業 109,589 28.1
公務(他に分類されないもの) 14,699 3.8
分類不能の産業 3,421 0.9
総数 390,314 100.0

*表中、構成比の「0.0」は単位未満を示します。 (平成12年国勢調査)

(6)新市の特徴

(1)諸外国からの海・空の玄関口として、国際港湾や国際空港を有するほか、高速交通網として北陸自動車道、磐越自動車道、日本海東北自動車道及び上越新幹線が整備され、国内はもとより環日本海圏における交通・物流の結節点として、さらに高い拠点性を有します。

(2)人口集積、高次都市機能の集積、多様な産業の集積などによる、人・物・情報の活発な交流が進む「大都市性」と、豊かな自然環境に恵まれ、広大な農地が連なる「田園地帯」という二つの特性が調和・共存した都市となります。

(3)市としては、人口が全国で第15位の都市となります。

 人口ランキング

順位 都市名 人口
1 横浜(神奈川県) 3,426,651
2 大阪(大阪府) 2,598,774
3 名古屋(愛知県) 2,171,557
4 札幌(北海道) 1,822,368
5 神戸(兵庫県) 1,493,398
6 京都(京都府) 1,467,785
7 福岡(福岡県) 1,341,470
8 川崎(神奈川県) 1,249,905
9 広島(広島県) 1,126,239
10 さいたま(埼玉県) 1,024,053
11 北九州(福岡県) 1,011,471
12 仙台(宮城県) 1,008,130
13 千葉(千葉県) 887,164
14 堺(大阪府) 792,018
15 新市 779,483

平成12年国勢調査

(4)農業産出額と水田面積日本一を誇る都市になります。

 農業産出額ランキング(単位:億円)

順位 都市名 農業産出額
1 新市 662
2 豊橋市(愛知県) 538
3 別海町(北海道) 436
  • 農林水産省大臣官房統計部 「平成14年農業産出額(市町村別推計値)」
  • 北陸農政局新潟統計・情報センター 「平成14年農業産出額(新潟)」

 水田面積ランキング

順位 都市名 面積
1 新市 27,400
2 旭川市(北海道) 11,400
3 郡山市(福島県)、大潟村(秋田県) 11,100

北陸農政局新潟統計事務所 農林水産統計(平成13年)

 (5)「米どころ新潟」として全国的に有名であるように、水稲が基幹作物ですが、海岸砂丘地の葉たばこ・大根・スイカ・メロン、新津・小須戸地区を中心とした花き、白根周辺地区の梨・桃・ぶどうなどの果樹、豊栄地区のトマト・なす、亀田地区の梅、横越地区の梨・ながいも、西川地区のそら豆など、様々な特産物が栽培されており、全国的にも重要な食料供給基地となります。

(6) 新潟県内最大の湖沼「福島潟」では、オニバスに代表される350種以上の水生・湿生植物や、国の天然記念物であるオオヒシクイをはじめとする220種以上の野鳥が確認されています。
 また、ラムサール条約登録湿地の「佐潟」などの湖沼にも数多くの水鳥が訪れるほか、河川、田園風景、砂丘地の松林、さらには、市民が心身をリフレッシュしたり自然体験ができる緑多い里山(新津丘陵)、佐渡・弥彦・米山国定公園に指定されている山と海など、多くの恵まれた自然環境を有します。

 (7)全国に誇る新潟まつりや白根大凧合戦、月潟の角兵衛獅子をはじめとする多彩なまつりのほか、越後千町歩地主「伊藤家」の豪壮な館に美術品・民芸品・考古資料を多彩に展示している「北方文化博物館」、徳川時代の面影を映す大庄屋の遺構である重要文化財「笹川邸」、県立植物園などの文化施設、花きの大規模販売施設や観光果樹園などの産業観光、年間200万人もの競馬ファンを集める日本海側唯一のJRA新潟競馬場、古くから北陸街道の宿場街として栄え、今も新潟の奥座敷と呼ばれ、県内外の観光客で賑わう「岩室温泉」など、豊富な観光名所を有します。

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