市報にいがた 令和7年3月2日 2834号 1面から3面

最終更新日:2025年3月2日

自分らしく過ごすためのこどもの居場所

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  • 目標 3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標 4:質の高い教育をみんなに
  • 目標 11:住み続けられるまちづくりを

自分らしく過ごすためのこどもの居場所

こどもが遊んだり、休んだり、好きなことをして過ごせる「こどもの居場所」。
こどもの居場所は、友達や地域の人との関わりなどを通じて、こどもの成長に大きく影響します。
今号では、さまざまなこどもの居場所の取り組みを紹介します。

問い合わせ こども政策課(電話:025-226-1193)

市長より

新潟市長 中原八一

新潟市長

中原八一

 新潟市では、こどもに関する施策を、市民の皆さんにとってより一層分かりやすいものとし、総合的に推進していくための「新潟市こども計画」を令和7年度からスタートさせます。同計画では、「こども・家庭・地域に笑顔があふれる、こどもと子育てにやさしいまち にいがた」を基本理念としています。

 地域や生活環境、各家庭の状況などによって、こどもの居場所に求められるものはさまざまです。より多くのニーズに応えるべく、本市は社会福祉協議会や民間団体などと協力して、さまざまな形のこどもの居場所の実現を支援しています。自分らしく好きなことができて、自分が本当に居たいと思える場所を、ぜひ見つけていただきたいと思います。

 こどもたちが健やかに育ち、笑顔で過ごせるよう、こどもたち自身の意見を大切にしながら、これからも安全・安心で多様な居場所づくりに取り組んでまいります。

好きな場所で 好きなことをして 自分らしい時間を過ごそう

児童館・児童センター

児童館・児童センターとは

 こどもたちが、誰でも自由に遊べる施設です。プレイルームや図書室、工作室などがあります。土曜・日曜や祝日を中心にさまざまなイベントもやっています。設備、遊具などは各施設によって異なります。
 新潟市の児童館・児童センターでは「こどもまんなか児童館」という取り組みを進めています。利用するこどもたち自身が、児童館・児童センターの使い方やルールを考える取り組みです。こどもが主役の児童館・児童センターづくりを進めています。

こどもが「居たい」場所を目指しています! 岩室地域児童館

 ドッジボールや卓球、ゲームをしたり、マンガを読んだり、自分が好きなことをして過ごすことができます。さまざまなイベントも開催しています。土曜・日曜には、西蒲区以外の区や他市のこどもたちもたくさん遊びにやって来ます。

開館時間 午前9時から午後7時
対象 18歳以下(未就学児は保護者同伴)
住所 西蒲区和納1966-7
入館料 無料
電話 0256-82-2169

岩室地域児童館

インタビュー

館長 川邉(かわべ) 素子さん
館長
川邉(かわべ)素子さん

 こどもたちが安全・安心に過ごせるよう、児童厚生員などの資格を持った職員が配置されています。0歳から18歳のこどもたちが「自分で選ぶ、自分の過ごし方」を楽しんでいます。
 イベントも全年齢の子が楽しめるように工夫しています。フラッと遊びに来ても参加できるようになっているので、気軽に来館してください。
 自分の「居たい場所」を見つけに来てくださいね。

こども食堂

こども食堂とは

 こどもが無料または低額で食事ができ、一人でも安心して行ける食堂です。地域住民やNPO法人などが運営している場合が多いです。
 孤食解消や栄養改善といった食の支援だけでなく、地域のこどもや大人がふれあい、交流する場にもなっています。
 食事のほかにも、勉強をしたり、みんなで遊んだりするなど、さまざまな過ごし方ができる食堂も増えてきています。

家族や地域の人も一緒に食事をしたり、遊んだりできる食堂もあるよ 食事だけでなく、勉強したり体を動かして遊んだり、さまざまな過ごし方ができる食堂もあるんだって

こども食堂は新潟市内に60カ所以上あります

イラスト

 新潟市では2016年に県内初となるこども食堂が開催されてから、年々数が増えて、現在では60カ所以上の食堂があります。
 各食堂の開催日、場所、連絡先など詳しくは新潟市社会福祉協議会ホームページを確認してください。

ゆうやけ こども けやき食堂

 2016年にオープンし、新潟市内では歴史の長いこども食堂の1つです。おしゃれなログハウスの食堂です。食事のほかにも、勉強をしたり、ゲームをしたり、みんなでおしゃべりをしたり、自分の好きなことをして過ごせます。夕食時に家の人が仕事などで不在にする五十嵐中学校区のこどもが利用できます。利用には事前登録が必要です。

営業日時 第1木曜、第3火曜 午後4時半から午後8時
住所 西区上新栄町3-4-83
料金 200円 ※小学生は手伝いをすると無料
電話 090-7230-1592(同食堂・会田)

ゆうやけ こども けやき食堂

インタビュー

食堂スタッフ_青木美奈子さん(左)_岡田 若子さん(右)
食堂スタッフ
青木 美奈子さん(左)
岡田 若子さん(右)

 地域のボランティアや民生委員、学生、大学の先生など幅広い人たちの協力で運営している食堂です。ご飯を食べたこどもたちの笑顔を見ると、こちらもうれしくなります。ご飯の後には近くの集会所で遊んでいます。ボール遊びや体を使ったゲームなど、こどもも大人もみんな一緒に遊んでいます。利用している子の保護者の皆さんからは「安心してお願いできる」「仕事があるので助かる」などの声を頂いています。

小学3年生 笠原 逢夢(あむ)さん
小学3年生
笠原 逢夢(あむ)さん

 1年前に友達から教えてもらい、この食堂に来ました。学校が終わった後、1回家に帰ってから来ます。ご飯の前は、みんなでおしゃべりしたり、ゲームしたりしています。ボランティアの学生さんと一緒に遊ぶのが楽しいです。お気に入りの遊びは「防災カルタ」です。ご飯はいつもとてもおいしくて、一番好きなのは梅おにぎりです。午後8時前になるとお母さんが迎えに来てくれて一緒に帰ります。

本町お子さまレストラン

 こどもたちが食事を作り、家族やスタッフみんなで一緒に食べるこども食堂です。講師やスタッフから作り方を教えてもらって料理します。食事の後は、地域の人とものづくりやゲームなどをして過ごします。参加するには、同レストランLINE(ライン)アカウントを「友だち登録」して事前に申し込んでください。

営業日時 第2日曜 午前9時から午後3時
住所 中央区本町通6-1115
料金 一般500円、小学生100円
電話 050-3590-0078

本町お子さまレストラン

インタビュー

レストラン代表 近藤 希以子(きいこ)さん
レストラン代表
近藤 希以子(きいこ)さん

 当レストランは、コロナ禍(か)で行動制限があったり、黙食が推奨されたりしている中でも、こどもが楽しく食事できる場所が欲しいという気持ちで2021年にオープンしました。こどもたち自身で食事を作るのが、このこども食堂の特徴です。毎回みんな一生懸命で、すごく楽しそうに料理しています。家に帰ってからも作れるよう、レシピを渡しています。「家でも作ったよ」と言われると、とてもうれしいです。

小学5年生 小林 樹生(いつき)さん
小学5年生
小林 樹生(いつき)さん

 学校で配られたチラシを見て行ってみたいと思い、昨年5月から家族と一緒に来ています。このレストランでいろいろな料理を作ってきましたが、毎回どの料理もおいしいです。今回作ったギョウザもとてもおいしかったです。レストランで作った料理は、家でも作っています。料理をするようになって、僕が作った焼きそばやオムライスなどを家族に振る舞っています。

こどもふれあいスクール

こどもふれあいスクールとは

 小学校の放課後や土曜の午前中に、体育館や教室などで、自由に遊ぶことができる取り組みです。こどもたちが、学年の違う友達や中学生など、異なる年齢のこどもたちと遊んだり、地域の大人と交流したりして過ごすことができます。利用料は無料です。
 参加できるのは、該当する小学校区に住む人です。住んでいる地域の小学校でふれあいスクールが実施されているかどうかは、新潟市ホームページで確認してください。

問い合わせ 生涯学習推進課(電話:025-226-3277)

沼垂小学校ふれあいスクール「ふれあい沼垂」

沼垂小学校ふれあいスクール「ふれあい沼垂」

インタビュー

運営ボランティア 野口 和子さん
運営ボランティア
野口 和子さん

 「ふれあい沼垂」では、毎週土曜に沼垂小学校の体育館やボランティア室などを開放して、こどもたちがルールを守って楽しく遊んでいます。
 体育館では、鬼ごっこやバドミントン、縄跳び、ボール遊びなど、こどもと大人が一緒に遊んでいます。ボランティアの大人も汗だくになりながら、こどもたちと楽しく遊んでいます。
 ボランティア室では、アイロンビーズや季節のリース作り、カプラ®などを楽しんでいます。工作ではアイロンなどを使うこともありますが、危ないところはボランティアの大人が手伝うので、安心して遊べますよ。

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