西区意見交換
最終更新日:2017年7月26日
家の中でできる健康づくりについて | |
特定健診の受診率について | |
骨密度測定について | |
(4) | 健康寿命の延伸について |
(5) | 認知症について |
(6) | 男の料理教室をもっと頻繁に開催してほしい |
(7) | 西総合スポーツセンターについて |
(8) | BRTについて |
(9) | 医療介護支援について |
質問1
家の中でできる健康づくりについて
発言者
西区でも血圧が高いという話を聞いた。健康や食事がとても大事なのは分かるのだが、そのような運動や食事の講習、健康度の測定などは外に行かなければ受けられない。何らかの理由で外に出られない、出たくても出られない人がいると思うので、家の中でできる健康づくりにつながるようなものをアピールしたり、推し進めていただければ、より頑張ろうという気にもなるのではないか。外に出なければできないのではなく、出なくても家の中で自分でできること、家族でできること、地域でできることがあるのではないかと思う。
市長
まず、外に行かずにできることの一つは食生活の改善である。塩分に気を付けていただくとか、あるいは新潟市民は生鮮野菜の購入量が全国ナンバー1という良い習慣もあるので、そのようなものを伸ばしていくようなことを提案したい。
今のお話を聞いて、これからモデル地域で連続未受診の方に保健師が訪問させていただいたり、アンケートを取ったりする際に、このような運動なら自宅でもできるという簡単な資料をお届けするようなことも有効ではないかと思ったので、今後、取り組ませていただきたい。また、市報にいがたや区だよりにも、家でもできる運動の紹介も、今後、企画していけばいいのではないかと、今のお話を聞いて思った。無理に外に出なくても取り組めるもの、一度健康づくり教室へ行けばその後は自宅でできるというものについても取り入れて、わざわざ外に行くのは気が重いという方にも取り組んでいただくようなことも心掛けていきたい。
質問2
特定健診の受診率について
発言者
受診率が新潟市は低いということだが、家族は1カ月に1回かかりつけ医に行って診てもらって安心している。同様に、かかりつけ医を持っているということで安心して、健診まで受けなくても良いという感覚を持っている人が多いのではないか。そのため、かかりつけ医に健康診断、特定健診をやっていただけるよう働きかけることによって受診率が上がるのではないか。そのように受診できる場所を増やすということを考えていってはどうか。
市長
確かに、医師によってはついでに血圧も測ってくれたり、健診もできるという医師もいらっしゃるが、なかなかそのようなウエイトは大きくない。市の医師会などのご協力もいただく必要があると思っている。
医療・介護連携担当理事
普段、かかりつけ医にかかっているからと安心して受けない方がいる。
当然、市医師会とも健康寿命の延伸というテーマについて意見交換させていただいているので、私どももかかりつけ医から特定健診を受けるよう働き掛けを患者にしていただくようにお願いしているところである。しかし、個々の医師の思いというのがそれぞれあるので、一律にこの時期に来たからやりましょうときちんと言っていただける方とそうでない医師もいらっしゃるのが現実である。私どもはこのような状況を少しでも改善していこうということで、今後とも市医師会としっかり意見交換させていただいて、できる限り開業医の方からご協力いただけるようお願いしたいと思っている。
また、旧新潟市の場合は医療機関で特定健診を受けることが一般的だが、合併区域については昔から集団健診に取り組んでおり、旧新潟市より受診率が高かったというデータがあったのだが、合併を機にそれを旧新潟市の方式に統一させていただいた経緯もある。そのことで、旧合併地域の受診率が下がってしまったため、少し前からミニドック健診という新たな取り組みを西蒲区、南区でスタートさせていただいた。昔のように集団で受けられるということで、いくらか受診率が上がってきているという状況もある。それについて、他の区でも拡大していくということで進めており、都市部、西区辺りでそれを実施するということはなかなかハードルが高いだろうと思っているが、さまざまな形で受診率を上げるよう取り組んでいくので、皆様からもできる限り特定健診を受けていただきたい。
質問3
骨密度測定について
発言者
骨密度を測りたいと思っても、骨密度測定の機械が少なく、あちこちに貸し出されているそうで、限られた日しか測れない。骨密度測定機械を増やし、骨密度をいつでも測れるようにしていただきたい。
市長
骨密度検査にかかる費用がどのくらいの金額かということを私も把握していない。おっしゃるとおり、できるだけ多くの日に測れる、あるいはこの日は間違いなく測れるということを前もってしっかりと告知することも重要だと思う。まずは、今の実態を把握し、改善できるものがあれば、できるだけ早く改善していきたい。
質問4
健康寿命の延伸について
発言者
今日いただいた資料は大変良いと思うが、出席者だけがこの良さを知っているだけでは本当にもったいない。何らかの形でもっとアピールしなければならないのではないか。
例えば、さまざまな講座やイベントがあるので、そのような場でパネルなどで紹介する、あるいは区だより・市報にいがたなどで周知して、少しずつでも認知できるようにしていただきたい。私たち住民が、「脳血管疾患は怖い、何かしなければ」、というような合い言葉になるくらいのムードをつくってほしい。
たまたま私は「認知症の予防と改善」という本を読んでいるのだが、そこにも脳血管疾患が一番怖いということが書かれていた。脳血管疾患になって動かなくなる、運動不足になる、体を大事にしすぎるというような生活習慣が後々認知症につながりやすいということが出ていた。
また、JRが高架化し、エスカレーターやエレベーターが付いて大変便利になっているが、これは高齢者に向けての対策だと思う。しかし、それを中高生や若者まで利用しているという実態がある。その辺りのところを学校などを通じて周知してほしい。
市長
おっしゃるとおりで、どうすればできるだけ多くの人に資料を見てもらえるかをもっと考えていく必要がある。午前中は東区でまちづくりトークをさせていただき、同じような質問が出た。東区ではたまたま明日の区だよりに載るので、区だよりをご覧くださいという回答をさせていただいた。今後、西区だよりあるいは市報にいがたを含めて、資料のエッセンスを掲載していきたいと思っている。
また、何かの原因で運動がしにくくなり、それが認知症の引き金になるということで、特にお年寄りの方は、栄養が偏ったり不足することで虚弱状態であるフレイルになり、そこから介護状態へ入っていくということがあるので、このフレイル対策も非常に重要である。現在、地域の茶の間やモデルハウスがさまざまなところでできているので、そこで栄養のことをしっかり考えたお昼を提供することでフレイル対策にも備えていく。あるいは、子ども食堂におじいちゃん、おばあちゃんも一緒に来ていただき、そこでもしっかり栄養に配慮した物を食べていただくことも重要だと思っている。
また、若者のライフスタイルについても、教育委員会などを通じて、若い人はエスカレーターやエレベーターを使うのではなく、階段を使うべきだということを教育現場でも訴え、習慣にしていただくことも大事だと思う。エレベーター、エスカレーターを利用することは、ある面では本当に健康寿命に逆行することなので、私ども市役所も含めて、職員はできるだけ2階、3階レベルなら歩くようにということでやらせていただきたい。
質問5
認知症について
発言者
認知症は非常に興味の高い問題である。認知症になると大変なのだが、今までの印象だと人間ではなくなるような印象がある。もしかして認知症ではないかと思ったらすぐに受診することで進行を遅らせるなどの対応ができるのに、認知症になったことを隠しており、医者に来たころには非常に進行していて手が付けられないという話も聞く。普通の健診でも受診率が3割、4割というのは困ったことだが、65歳になったら2年に1回ほど頭の検診を行うといったことも重要ではないか。
新潟市にも認知症の人と家族の会があり、毎月第2土曜日に総合福祉会館で例会を行っているが、私のような立場の参加は珍しいそうだ。私は認知症になっても元気に生きられるような町内にしたいと思ってその会に参加している。
市長
まずはさまざまな形でできるだけ認知症になりにくいライフスタイルをつくっていただくことが重要である。そして、早期発見・早期治療も非常に重要である。認知症は進行を遅らせることもでき、場合によっては回復が図れる場合もあるので、認知症になってしまったらおしまいという考え方については誤解を解く必要があると思っている。
また、町内会の代表的な立場で家族の会にご参加いただいているというのは非常にありがたい。地域で認知症の方をみんなで守っていく、認知症の方も暮らしやすくしていくという取り組みも可能だというさまざまな事例も伝えられている。そのようなことも含めて、より具体的に認知症について取り組んでいきたい。
医療・介護連携担当理事
認知症については、私どもも重要なテーマだと捉えている。新潟市内では中央区と南区に医療専門チームを置いて活動している。
その他に、認知症に対する市民の皆様の理解を進めるために、市では認知症サポーター養成講座を設けており、毎年多くの方に受講していただいている。この活動内容は、特に特別なことをするのではなく、その方の日常生活において、自分ができる範囲で活動していただくということもある。サポーターの数がかなり増えてきており、その方々からももっとやりたいという声が出てきているので、今年度はステップアップ講座を予定している。
お話のとおり、認知症になられてもその人らしく生きていくということは可能だと考えているので、そういった観点で取り組んでいきたい。
質問6
男の料理教室をもっと頻繁に開催してほしい
発言者
料理をすれば、メニューを考える中で「ちょいしお」にも直結するし、買い出しをして料理することによって頭も使う。そして何よりも退職後の家庭円満の秘訣ではないかと思う。また、男だけであれば、晩酌のつまみを作るなどの楽しみもあると思うので、ぜひ、ご検討いただきたい。
市長
お話のとおり、料理は食生活改善を自ら行うことにつながり、ライフスタイルの中で買い出しをしてメニューを考えるだけでも頭を使うことになる。そのような面で、退職後の楽しみとして料理がある方とない方では全然違うと、お話を聞いていて思った。現在も男の料理教室をいくつか開催していると思うが、それをさらに広めていく、あるいは告知をしていく。また、男の料理教室で料理を身に付けた方に、初級編の講師をお願いするということになれば、非常に良い運動になるのではないかと感じた。もう一度今の取り組み状況を点検し、どうすればより普及できるかを考える元年にさせていただきたい。
質問7
西総合スポーツセンターについて
発言者
私は1週間に2回ほど西総合スポーツセンターに通っているが、今まで運動経験のないらしい70を過ぎたご夫婦が、何をしたらいいのか分からないような様子でうろうろされている姿をよく目にする。しかも、そのお二人に対して、受付の係の方も、どなたも声掛けをしない。それはプライバシーを守るという市の方針なのか。
また、最近気が付いたことなのだが、健康運動指導士の資格を持っていない方が職員の中に多くいらっしゃり、そのような方々が受付に就いているため、声掛けをするのが怖かったり、何をどう話していいか分からなかったりするのではないか。
そのような方に対して声掛けができれば、初心者向けのウォーキング講座やロコモ予防講座などにも導いていくことができるのではないか。
市長
新潟市は子ども・子育て支援に手厚く取り組んでいるという評価をいただいているが、肝心の若いお母さん、お父さんたちに聞いてみると、新潟市は子育てにあまり優しくないと言う方も3割程度いらっしゃった。身近な子ども・子育て支援の施設がどのような対応をしているのかによって、若いお母さん、お父さんの印象が相当変わってくるのではないかということで、昨年、子ども・子育て支援施設の総点検を行った。
その結果、アンケートなどで利用者の意見を聞いていないところも多くあったため、そのような部分を私どもは総点検をし、良い事例をどんどん紹介しながら、良いほうに合わせていく。また、今後は、評価もしっかり行っていく。
まず、子ども・子育て関連施設を第1号として、次に、今のお話のようなスポーツ施設、あるいは公民館や図書館などの身近な場所の総点検を行うという方向で今年度は動いていきたい。
区長
ご高齢の方から、運動したいということでせっかく西総合スポーツセンターをご利用いただいたにもかかわらず、申し訳なく思っている。これは市の方針なのかというご質問をいただいたが、市の方針ではない。先ほどのお話のとおり、運動をしていただくことは健康寿命の延伸のために何よりも良い取り組みであるので、ぜひ運動をしていただきたいと思っている。
係の者が資格を持っているかどうかについては、後ほど西総合スポーツセンターに確認し、そのうえで、今後ご利用いただいた際に何もご案内しないということがないように改善していきたい。ぜひ、皆様方も運動のために西総合スポーツセンターをご利用いただきたい。
※利用者の皆様から気持ち良く利用していただけるよう、「積極的な声かけ運動」を実施中。
質問8
BRTについて
発言者
BRTが開業したことにより、これまでは直通でがんセンターに行けたものが乗り換えになり、とても疲れるとがん患者の方々が困っている。
連節バスは2014年4月29日にオイル漏れが発覚し、そのほかにも蛇腹や窓枠の雨漏り、機械システムのトラブルなどで、4台が一度にすべて修理となり、通常のノンステップバスを代用した。このことは、長い連節バスは必要なかったということではないか。
私は週2回、本町や古町に行き、市民の方々の話を伺ってランチをし、買い物をして帰ってくる。本町商店街の方々は、お客様が来ないので大変困っている。
市長
BRT・新バスシステムについてはさまざまなご意見をいただいている。BRT・新バスシステムがスタートする前は、いろいろなご意見をバス交通事業者にお伝えしてもなかなか採用していただけなかったが、今はいろいろな意見を新潟市も一緒になって受け止め、そして最終的に新潟交通としっかり協議し、方向性や、優先的に取り組むべきものについて改善を重ねるというサイクルが出来上がった。これは非常にありがたいことだと思っている。
また、新バスシステムをスタートさせることで、まだまだ微増だが、10年間に40パーセント減り続けてきた利用者に歯止めがかかったと思っている。これはバスを持続可能にしていくうえで大変にありがたい土台だと思っている。
さらに、シニア半わりを導入させていただいたことによって、利用者増加につながっているのだろうと思う。また、本町についても、本町バス停の利用者は新バスシステムを導入する前の水準に戻り、むしろ増えているという状況である。古町については残念ながらNEXT21のラフォーレ原宿・新潟が閉店したため、まだ若干利用者は下回っているが、8月に中央区役所をNEXT21に移転させていただくので、古町も利用者が増えたというように、今年の後半はさせていきたい。
連節バスについても、当初は思わぬトラブルもあったということで申し訳なく思っているが、今は間違いなくしっかり動いている。連節バスが朝夕に運行すれば、より多くの人が座れる、乗れるので、バスの運転手を募集してもなかなか採用数が増えない状況の中で、連節バスを利用した取り組みはより重要になっていると思っている。
質問9
医療介護支援について
発言者
先般、地域包括支援センターのセミナーがあった。それなりに大勢の方が参加され、有意義だったが、残念ながら、地域の自治会長や町内会長の参加はあまりなかった。私は、医療介護支援には、地域の住民と一番接点がある自治会長・町内会長と、地域包括支援センターの皆さんが、目標やプログラムを作りながら推し進めていくというやり方が一番有効的ではないかと考えている。そのため、区を上げてプログラムを作り、それを推し進めていくことが一番効果的ではないか。
市長
地域包括ケアについて、自治会から支援をいただけると大変ありがたいと思っている。地域包括支援センターは全市で27カ所あるが、自治会・町内会は、自治連合会のレベルでも地域包括のエリアに比べるときめ細かいため、自治連合会の会長辺りが地域包括支援センターの方々と意見交換していただけるようになると非常にありがたい。
私どもは、自治会長、連合会長あるいはコミュニティ協議会とも定期的に意見交換をさせていただいている。そのような中に地域包括支援センターの方からもできるだけ入っていただくことによって、より負担の少ない形で意見交換や情報共有ができる、あるいは方向性を確認できるようにする取り組みは非常に重要である。
今後、西区でも、自治会や自治連合会でも地域包括のモデルハウスが運営できるというモデルをしっかりと確立していただき、そこで研修を受けて、身近なところでモデルハウスや茶の間をつくるということで動いていただけると大変ありがたい。
医療・介護連携担当理事
地域包括ケアの推進のため、新しい支え合いのしくみづくりの体制を昨年度から構築している。第1層として、支え合いのしくみづくり推進員というものを置かせていただき、社会福祉協議会に事務局として引き受けていただいている。その下に日常生活圏域単位で第2層の支え合いのしくみづくり会議がある。これについて、西区では、すべて地域包括支援センターの方が推進員になっていただいている。今ほど市長が申し上げたように、モデルハウスを自治会で運営していただく取り組みも行っているので、地域住民と近い自治会長と地域包括支援センターの接点をきちんと設けさせていただきたいと考えている。
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